近年、健康や運動に対する関心が非常に高まっています。一方で食習慣の乱れや運動不足によって、アレルギー症状や慢性疾患を発症する方が増加しています。
2013年の春、厚生労働省の大規模調査で国内の2800万人が腰痛に悩まされている事がわかりました。
厚生労働省、生活基礎調査の自覚症状によると男性の有訴率の 1 位は「腰痛」、2 位は「肩こり」、3 位は「鼻がつまる、鼻汁が出る」です。
一方女性の有訴率 1 位は肩こり、2 位は腰痛、3 位は手足の痛みになっています。
生活習慣の乱れ、運動不足だけが原因で様々な疾患になるのではなく、精神的なストレス、座位中心の生活による骨格の歪みなど、現代社会の生活全てが原因に成り得ます。一つの疾患が発症することで、様々な部位に負担がかかり、異なる疾患が発症することが多くあります。
腰痛とは疾患の名称ではなく、腰部・殿部にかけての痛みや張りなどの不快感といった症状の総称です。 日本人の 80%以上が生涯において腰痛を経験していると言われています。しかし多くの人々は腰痛を訴えますが、医療機関での画像診断に異常が見られない患者は疾患として認められず、健常者という扱いとなってしまいます。実際には腰痛患者の 85%は原因が特定されておらず、多くの患者はそのまま放置されているのが現状で す。
腰は月に要と書きます。身体の重要な部分という意味があり、元々、要は骨盤の象形文字でしたが、現在では、上方は第 12 肋骨~第 12 胸椎を結ぶ線より下、下方は腸骨稜と仙骨部より上方、側方は腰方形筋の外側縁より内側を指します。
1.症状
症状は様々ありますが、軽度なものでは腰に違和感や重く感じたりすることがあります。症状が悪化することで 腰部周辺の圧痛や疼痛が発症します。さらに悪化すると下肢への痺れや機能不全が起こることも少なくありません。腰痛は内科的疾患などでも発症するケースがあります。
1.疼痛
主に腰部の筋肉に起因します。不良姿勢や不良動作により、腰部に過度な負担がかかり周辺の筋肉が拘縮し、体液循環が阻害され、代謝産物が代謝されず疼痛を発症させます。
2.不良姿勢
不良動作、長時間の同一姿勢、前傾姿勢が多くなることや疼痛が要因で不良姿勢に陥ります。特に骨盤の位置が変化する(矢状面、前額面、水平面)ことで不良姿勢は悪化しやすく、鈍痛や疼痛を悪化させます。
3.関節の疼痛
疼痛を我慢し、不良姿勢になることで、腰だけではなく、隣接関節へ過度な負担がかかり、様々な部位で疼痛が発症するリスクが高まります。
4.痺れ、機能不全
様々な部位の疼痛や不良姿勢を放置することで、神経を圧迫、刺激してしまいます。その結果、激しい疼 痛や下肢への痺れが発症し症状が進むと下肢(下半身)の機能障害や日常生活動作(ADL) 低下が起きるケースもあります。
2.腰痛の起こるメカニズム
ライフスタイルの変化で、不良姿勢、座位中心の生活、運動不足による筋力低下などで日々、腰部には過剰な負担が掛かっています。偏った筋の使用により、筋が緊張し、血行不良が起き、老廃物(乳酸・リン酸・アンモニアなど)が代謝されず、痛みが発症します。疼痛が原因でさらなる骨盤の歪みや不良姿勢に繋がり、神経 を圧迫し損傷するケースも多くあります。この状態が進行すると、脳が痛みを感知し、さらに筋を拘縮させてしまいます。
1.筋肉の拘縮
同一姿勢や偏った筋の使用を続けていると、筋が収縮して過緊張状態となり、凝りや張りを感じるようになり、疼痛を感じる場合もあります。
2.体液循環の低下
不良姿勢により、血管やリンパ管が圧迫され体液循環不全が起こります。これらが要因で、冷え症やむくみが起こります。
(1)冷え性
腰椎前弯、骨盤前傾などの不良姿勢になることで体液循環不全を引き起こし、下肢全体への体液循環 が正常に行われず、冷え性になるケースが多くあります。
(2)むくみ
不良姿勢や骨格的歪みにより、血流不全やリンパの流れが低化していきます。このことにより代謝産物が代謝されず蓄積されやすくなり、下肢のむくみが発生します。
3.末梢神経の損傷
悪化した状態が続くと不良姿勢になり、神経を刺激します。張り・凝り・痛みだけでなく、痺れや機能障害も起こります。
4.疼痛の感知
脳が痛みを感知すると反射的に、痛みが起こっている部分の筋肉をさらに拘縮させてしまい、神経を圧迫し痛みや下肢への痺れ、機能障害が起こります。
3.原因
以前は腰痛の原因は不良姿勢や不良動作が原因で発症するとされていました。しかし現代社会では、精神的なストレスが原因で慢性的な腰痛を発症してしまうことも少なくありません。腰痛の原因は様々あり、一つの要因で発症する方もいれば、複数の要因が複雑に絡み合って発症する方もいます。いち早く原因を特定し、原因をとりさることが重要です。
1.精神的ストレス
心因性腰痛とも言います。精神的ストレスが要因で腰痛を発症している人が、全体の約半数以上という研究結果もあります。長期間精神的ストレスを感じることで、自律神経の乱れや姿勢の乱れに繋がります。痛みも発症したりしなかったりすることもあります。医療機関などの画像診断では腰痛の原因が見つからないことも多く、注意が必要です。精神的ストレスを感じることで、脳内物質であるドーパミンなどの痛みを抑制するホルモンの分泌が減少し、腰痛などが発症します。
2.骨や筋肉の障害
腰痛全体の 15%ほどがこれに当てはまります。医療機関での画像診断などでも原因が特定できます。筋力トレーニングやマッサージなどで筋を弛緩させたり、筋力を向上させたりすることで症状が改善します。
(1)運動不足
運動不足により筋が減少し、不良姿勢に陥り、腰部に過度な負担を掛けてしまうことで腰痛が発症します。
(2)不良姿勢・不良動作
長時間の同一姿勢や前傾姿勢、不均等な動作を続けることで、筋が拘縮したり、筋が不均等に発達し たりしてしまい、局所的に負担をかけ腰痛が発症します。
3.神経の障害
主に不良姿勢などが原因で、神経を圧迫し、腰痛が発症します(神経痛)。腰痛の中でも重篤度が高いもの が多く、歩行が困難になったり、下肢に痺れがでたりすることがあります。
(1)椎間板ヘルニア
不良姿勢などが原因で脊柱の椎間板の一部が潰れ、後方に突出し神経を圧迫することで疼痛や下肢への痺れが発症します。悪化すると歩行障害や麻痺などに陥る恐れがあります。
(2)坐骨神経痛
坐骨神経痛とは病名ではなく症状を表わす言葉です。何らかの原因で坐骨神経が圧迫されたり、刺激を受けたりすることで疼痛や痺れ、麻痺症状などが発症します。
4.内臓疾患
胃、肝臓、子宮など一見腰とは関係のない部位の疾患の症状として腰痛が発症することがあります。これは、臓器周辺で発生した痛みが腰部にまで広がってしまう放散痛というもので、臓器の症状が改善することで腰痛の症状は改善します。
このように腰痛について知ることは、ご自身の腰痛を改善する為に必要な要素になります。
理由がわからなければ、普段の生活から何を改善すれば良いのか分かりませんよね?
最短で腰痛を改善するには、ご自身の努力も必要になります。
正直、整体で痛みを改善することは可能です。
しかし、辛い腰痛はなるべく早く改善し、再発して欲しくないですよね?
再発防止には、腰が痛くなる根本の原因を改善する必要があります。
椎間板ヘルニアや姿勢不良・内臓疾患の多くの原因は先天性(生まれつき)でもない限りほとんどが、身体の筋肉バランスが悪くなっている事が原因と考えられます。
この根本原因の「姿勢不良」を改善するには何が必要だと思いますか?
答えは、トレーニングです!
整体や治療だけでは、再発防止は難しいのが現実です。
整体で身体の硬くなっている筋肉を緩めて「可動域を広げる」、
弱っている筋肉はトレーニングで「鍛える」事で理想的な身体の機能や使い方を覚える事で再発防止へと導きます。
Best-Health Fitnessでは、
あなたの身体を『最高の健康に導く』為に全力でサポートさせていただきます!
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